■紹介文
戦国時代、熊本市北部一帯の鹿子木荘(荘園)の地頭・豪族。「肥後国の老者」といわれ、文武に秀でていた菊池氏の重臣である。「隈本城」を築き、城主となったといわれており、この城が現在の熊本城の基礎になったともいわれている。熊本市北区にある「寂心さんの樟」は寂心手植えの木と伝えられ、根元にはその墓石を巻き込むような形で成長していることから、その名で呼ばれるようになった。推定樹齢は800年といわれ、整った樹形と枝振りや根針の大きさなどでクスノキの名木のひとつに挙げられ、熊本県指定天然記念物や「新日本名木100選」に選ばれている。
また、寂心は藤崎宮を再興しており、明治10年までは現在の藤崎台の場所にあった。ちなみにここにも樟があり、こちらは7本も残っている。